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Live2D依頼の注意点|依頼前に決める利用範囲・著作権・納品形式

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Live2D依頼の注意点|依頼前に決める利用範囲・著作権・納品形式

Live2Dモデルを依頼する前に決めておくことは、利用範囲・著作権の扱い・納品形式の3つです。どれも、購入ボタンを押す前にメッセージで文面に残しておけば、後から揉める原因を減らせます。

注意点を並べた記事は多いのですが、何も決めずに買ったときに規約上どうなるか、という「初期値」から説明しているものは少数です。この記事では、ココナラの利用規約とLive2D社の公式情報を出発点にして、初期値のままでいい項目と、変えたいなら事前に合意が要る項目を分けます。

規約やライセンスの内容は、執筆時点(2026年10月)に公式ページで確認できたものです。法的な判断が必要な場面では、各公式ページの最新版と専門家の意見を確認してください。

目次

Live2D依頼の注意点は「規約の初期値」を知ることから

依頼で揉めるのは、多くの場合「言わなくても当然そうなる」とお互いが思い込んでいたときです。そこで先に、何も決めなかった場合の扱いを確認しておきます。

ココナラの利用規約では、出品者が利用会員に対し、出品者の著作物等を「利用会員自らの使用のために」自由に利用できる権利を許諾する、と定めています。また、出品者がサービスの説明や提供の過程で明示的に指定した場合は、その指定が前提になります(出典: ココナラ利用規約)。

ここから読み取れるのは2つです。1つは、規約の文言は「利用の許諾」であって、著作権そのものを購入者に移すという書き方ではないこと。もう1つは、出品ページに書かれた条件が取引の中身を左右することです。出品ページに「商用利用はオプション」「著作権譲渡は別料金」とあれば、それを買わない限り、その範囲は含まれないと考えておくのが安全です。

Live2D社が運営するnizimaも考え方は近いです。オーダーメイド相談のテンプレートには、著作権譲渡の有無、利用範囲、納品形式が最初から入っています(出典: Live2D公式note: オーダーメイド依頼ってどうしたらいいの?)。

依頼前に決める5項目の確認表

次の表は、購入前のメッセージで確認しておきたい項目をまとめたものです。左の列から順に、出品ページを見て書いてあるかを確かめ、書いていない項目だけを質問すれば足ります。

項目 決めておくこと 決めないと起きやすいこと
利用範囲 配信、収益化、グッズ、企業案件のどこまで使うか 収益化やグッズ化の段階で追加の交渉が必要になる
著作権の扱い 利用の許諾で足りるか、譲渡まで受けるか 想定より使える範囲が狭いと後から気づく
改変・追加依頼 衣装追加や表情追加を別の人に頼んでいいか 2体目の衣装を別のモデラーに頼めない
納品形式 配信ソフト用のファイル一式と、編集用データの有無 受け取ったのに配信ソフトで読み込めない
修正回数と納期 無料で直せる回数、超えたときの扱い、納品日 ラフ段階の方向転換で追加料金が発生する

表のうち、金額に直接はね返るのは利用範囲・著作権・修正回数の3つです。出品価格とオプションを足した総額の出し方は、Live2D依頼の相場はいくら?工程別の価格帯と依頼の流れで計算式つきで説明しています。

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VTuberモデルの著作権と商用利用はどう決める?

「使っていい」と「権利をもらう」は別のもの

著作権の扱いには、利用を許諾してもらう形と、著作権を譲渡してもらう形があります。配信でモデルを動かすだけなら、許諾の範囲が自分の使い方をカバーしていれば足りる場面が多いはずです。譲渡まで受けるかは、使い方と予算で決めることになります。

譲渡を受ける場合に知っておきたいのが、文言の書き方です。文化庁の資料では、著作権を全部譲り受けるには「全ての著作権(著作権法第27条及び第28条の権利を含む)を譲渡する」のように明記する必要があると説明されています。27条と28条は、元の作品をもとに新しい作品を作り、それを使う権利です。特に書かれていないと、譲渡の対象に含まれないと推定されます(出典: 文化庁: 誰でもできる著作権契約マニュアル)。

モデルを後から改変したい、衣装違いを作りたいと考えているなら、この部分は特に大事です。「著作権譲渡込み」と書かれた出品でも、27条と28条を含むのかはメッセージで聞いておくと確実です。

譲渡を受けても残る「著作者人格権」

文化庁の解説では、著作者人格権は著作者の感情を守る権利で、譲渡や相続ができないとされています。中身は、公表権、氏名表示権、同一性保持権(意に反して改変されない権利)の3つです(出典: 文化庁: 著作権テキスト(令和7年度版)、文化庁: 著作権解説集)。

VTuberモデルで関係しやすいのは、制作者名の表記と改変です。概要欄やプロフィールに制作者名を載せるか、どこまでの改変なら事前に相談なしでいいかを、著作権の扱いと一緒に決めておくと安心です。

商用利用は「何に使うか」を具体的に書く

「商用利用あり」と一言で伝えると、相手が想定する範囲と自分の想定がずれます。YouTubeの収益化、投げ銭、メンバーシップ、グッズ販売、企業案件のように、使う予定のものを具体的に並べて質問してください。半年後にやりたいことも、最初に書いておくほうが後から交渉するより早く済みます。

Live2D社のライセンスは制作者との取り決めとは別の話

もう1つ混同しやすいのが、Live2D社のソフトに関するライセンスです。こちらは制作者との取り決めとは別に、Live2D社が定めているものです。

Live2D社の公式ヘルプでは、直近の年間売上高が1,000万円未満の一般ユーザーや小規模事業者は、出版許諾契約が不要とされています(出典: Live2D公式ヘルプ: 出版許諾契約とは?)。広告収益が出る動画サイトでの公開も、年間売上高が1,000万円未満なら商用利用で問題ないと案内されています(出典: Live2D公式ヘルプ: 広告収入が発生する動画サイトで公開できる?)。

デビュー直後の個人VTuberがこの基準に引っかかることは少ないはずです。ただ、活動が大きくなって売上がこの水準に近づいたら、Live2D公式: 出版許諾契約についてを読み直してください。

納品形式は「配信ソフトで読み込めるか」で決める

納品形式は、受け取ってから困りやすい項目です。Live2Dのモデルは、制作に使う編集用のファイルと、アプリで動かすための書き出しファイルが別になっています。

Live2D公式マニュアルによると、アプリで使うのはモデルの本体データ(.moc3)、テクスチャ画像(.png)、それらをつなぐ設定ファイル(.model3.json)です。髪や服の揺れを付けた物理演算の設定(.physics3.json)も、書き出し時に一緒に出力できます(出典: Live2D公式マニュアル: 組み込み用データ)。

一方、制作者が作業に使う編集用のファイルは.cmo3という形式です。元になるイラストはパーツ分けしたPSDデータで作られます(出典: Live2D公式マニュアル: ファイルの種類と拡張子)。

配信するだけなら、書き出しファイル一式があれば足ります。将来、衣装追加や表情追加を別の人に頼む可能性があるなら、.cmo3とPSDを受け取れるかも聞いておきましょう。編集用データの扱いは出品ごとに違うため、受け取れるか、追加の料金がかかるかは確認が必要です。

使う配信ソフトも先に伝えておくと確実です。動作確認をどのソフトでしてもらえるかは出品によって違います。読み込みの手順は、VTube Studioの使い方とnizimaLIVEの使い方にまとめています。

Live2D依頼の規約で見落としやすい取引のルール

権利の話とは別に、サービスそのもののルールも確認しておきます。ココナラの公式ヘルプでは、取引のやりとりはサイト内で行うこととされています。外部の連絡先を聞き出す行為や、ココナラ外での取引・決済に誘導する行為、誘導に応じる行為は禁止です。外部でトラブルになると、運営が事実確認やサポートをできないためと説明されています(出典: ココナラヘルプ: 取引に関する禁止行為)。

「直接振り込めば安くする」といった提案を受けても、応じないのが安全です。利用範囲や著作権の取り決めも、サイト内のメッセージに残せば後から確認する記録になります。

修正回数と納期は、ラフの確認とモデリング後の動作確認の段階で問題になりやすい項目です。無料で直せる回数と、超えたときの単価を、購入前に聞いておいてください。

今日やること1つ

気になっている出品ページを1つ開き、確認表の5項目について「書いてある」「書いていない」を分けてください。書いていない項目だけを、次のような形で1通のメッセージにまとめれば、購入前の確認は終わります。

  1. 使う予定: YouTubeで配信し、収益化とグッズ販売も予定している。商用利用の範囲に含まれるか。
  2. 著作権: 譲渡は可能か。可能なら第27条・第28条の権利を含むか。制作者名の表記はどこに載せればいいか。
  3. 納品形式: VTube Studioで使う。書き出しファイル一式と、.cmo3とPSDの受け取りは可能か。
  4. 修正と納期: 無料で直せる回数と、超えた場合の料金、納品予定日。

返ってきた答えを確認表に書き込めば、候補同士を同じ条件で比べられます。候補探しから始める場合は、VTuber向けのカテゴリで各出品の利用範囲の書き方を見比べると、相場感もつかめます。

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デビュー全体の流れはVTuberデビューの手順と費用で、依頼先の選び方と依頼文のテンプレートはVtuberのイラスト・Live2D依頼はどこに?手順と相場の目安で確認できます。

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