PlayStation 5は、その高速な読み書き速度を誇る内蔵SSDによってゲーム体験がよりスムーズになりましたが、さらなる容量の追加が求められる場面も多々あります。そこで今回のブログでは、新型PS5(CFI-2000シリーズ)に4TBのSSDを増設する方法や速度比較、おすすめの内蔵SSDまで詳しく解説していきます。これからPS5のストレージ容量をアップグレードしたいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
1. 新型PS5(CFI-2000シリーズ)に4TB SSDを増設する方法
PlayStation 5(PS5)の新しいモデルである「CFI-2000シリーズ」には、従来のモデルと同じく、M.2 SSDを増設するためのスロットが装備されています。ここでは、Samsung 990 PRO with Heatsinkの4TBモデルを使用して、新型PS5に4TBのSSDを増設する方法を紹介します。
1.1. 事前の準備
新型PS5にSSDを増設する前に、以下の作業を行ってください。
- PS5の電源を切り、電源ケーブルや他のケーブルを取り外します。
- PS5本体を横に倒し、右側が上になるようにします。
1.2. カバーの取り外し
新型PS5の上部にあるカバーを取り外します。カバーの取り外し方法については、公式サイトに掲載されているマニュアルを参考にしてください。カバーはクリップで固定されているため、片手で押さえながらもう一方の手で前面から持ち上げると外すことができます。
1.3. スロットの準備と取り付け
カバーを取り外すと、M.2スロットが現れます。スロットは金属カバーで覆われているため、まずはこれを取り外します。そして、スロット上に取り付けられているネジとスペーサーを外し、スペーサーをSSDのサイズに合わせて再設置します。M.2 SSDをスロットに挿入したら、ネジで固定します。
1.4. カバーの取り付け
SSDの取り付けが完了したら、M.2スロットの金属カバーを再度取り付けます。また、PS5の側面カバーを元に戻し、全てのケーブルを再接続してください。
1.5. フォーマットと速度の確認
PS5を起動すると、M.2 SSDのフォーマット画面が表示されます。指示に従ってフォーマットを実行し、完了後にはSSDの読み込み速度が表示されます。増設したSamsung 990 PRO with Heatsinkの4TBモデルの場合、速度は「6,732MB/s」となり、推奨速度を大幅に上回っています。
以上が、新型PS5(CFI-2000シリーズ)に4TB SSDを増設する方法です。増設作業を行う際には、正確な手順に従い、慎重に作業を進めてください。
2. 新旧PS5の内蔵SSDと増設したSSDの速度比較
新型PS5のリリースに伴い、内蔵SSDのパフォーマンスに注目が集まっています。特に、SSDの読み込み速度が向上しているのか、ゲームの起動やロード時間が短縮されているのか、気になるところです。
ここでは、新旧PS5の内蔵SSDと増設したSSDの速度を比較します。また、SSDの増設手順を解説し、動画でも速度比較を確認できるようにします。
内蔵SSDの速度比較
SSDの読み込み速度は、ゲームのロード時間や起動時間に直接影響します。新旧PS5の内蔵SSDの速度を比較して、性能の変化を見てみましょう。
以下のゲームのロード時間を計測しました。
- ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON
- フォートナイト
- ファイナルファンタジーXVI
- ストリートファイター6
結果として、本体ストレージと増設したSSDのロード時間には体感的な差は見られませんでした。新型PS5でも従来のPS5と同等以上の性能のSSDを増設した場合、ゲームのロード時間はほぼ同じ結果となることが分かりました。
増設SSDの選び方
PS5に増設するSSDを選ぶ際には、以下のポイントに注意しましょう。
- 内容量に対して価格が安価であること(ヒートシンクも含めて)
- PS5の互換性サイズを持つSSDヒートシンクを搭載していること
上記の2点を優先して選ぶことができれば、他の要素についてはあまり心配する必要はありません。信頼性の高いメーカーの製品を選ぶこともおすすめです。
PS5のSSD増設には、PCIE4.0に対応し、連続読み出し速度が5500MB/s以上のSSDが必要です。ただし、速度性能が低いSSDを搭載してもPS5は起動可能ですが、エラーが表示される場合もありますので、PCIE4.0に対応しているSSDを選ぶことをおすすめします。
なお、SSDの速度性能は今後も向上することが予想されます。現在は容量単価が下がり、性能が向上している傾向にあります。より安価なSSDを選ぶことも検討してみてください。
3. M.2 SSD増設に必要なものと注意点
M.2 SSDを増設する際に必要なアイテムと注意点について説明します。
必要なもの
M.2 SSDを増設するには、以下のアイテムが必要です。
- M.2 SSD(適切な条件を満たしていること)
- ヒートシンク(高さ片面8.8mmまでのもの)
- プラスドライバー(No.1)
上記の3つのアイテムがあれば、M.2 SSDの増設作業を行うことができます。ただし、作業を行う際には明るい環境の中で行うことが推奨されています。部屋が暗い場合は、小さなライトなどを用意しておくと作業がしやすくなります。
さらに、今回使用するCRUCIAL P5 PLUS SSDにはヒートシンクが付いていないため、市販のヒートシンクを別途用意する必要があります。しかし、市場にはヒートシンク付きのM.2 SSDも出回っており、取り付けも簡単ですので特に心配する必要はありません。
注意点
M.2 SSDを増設する際には以下のポイントに注意してください。
- PCIE4.0対応のM.2 SSDを選ぶことが重要です。個別の製品の性能や速度には大きな違いはありませんので、PCIE4.0対応であることに重点を置いて選びましょう。
- PS5互換サイズのSSDヒートシンクを搭載している製品を選ぶことが望ましいです。これにより、適切な放熱が行われます。
信頼性の高いメーカー(WD、Crucial、Samsungなど)の製品を選ぶことで、安心して使用することができます。ただし、SSDは消耗品と考えられていますので、安価な中華製SSDを選ぶことも選択肢です。
M.2 SSDの増設において、サイズや発熱・温度に関しては特に問題ありません。異なる大きさのM.2 SSDでも、また発熱による動作不良なども心配する必要はありません。
将来的には、SSDの容量単価が下がり、性能も向上することが予想されます。現時点では容量単価を重視して安価なSSDを選ぶことも一つの選択肢です。
もしM.2 SSDをUSB外付けストレージとして再利用する場合、連続性能が1000MB/s以上あれば十分です。PS5のUSBポートはUSB3.2 Gen2で10Gbpsが上限となっているため、それ以上の速度は必要ありません。
以上がM.2 SSD増設に必要なものと注意点です。これらのポイントに留意しながら、増設作業を行ってください。
4. PS5対応内蔵SSDのおすすめランキング
PS5対応の内蔵SSDのおすすめランキングをご紹介します。信頼性や容量を基準に選ばれたランキングです。
① Nextorage PS5™対応 拡張SSD
- Nextorageから販売されており、PS5での動作確認済みです。
- 5年間の製品保証や国内サポートにも対応しており、信頼性が高いです。
- ヒートシンクが最初から取り付けられているので、取り扱いが苦手な人でも安心です。
② Samsung 980 PRO
- Samsungから販売されている有名なメーカーの製品です。
- 初期搭載されていないヒートシンクとのセット販売も行われています。
- 容量の種類が豊富で、プレイスタイルに応じて選択できます。
③ WD BLACK SN850
- ウエスタンデジタルの製品で、大手メーカーの信頼性があります。
- 製品によってはヒートシンクの有無が異なるため、注意が必要です。
- 500GBのモデルは比較的手頃な価格で購入できます。
④ FireCuda 530
- 人気のあるSeagateから販売されています。
- 容量の種類が豊富で、4TBモデルはPS5の要件を満たしています。
- ヒートシンクは別途購入が必要です。
⑤ XPG GAMMIX S70 BLADE
- XPGの製品で、プレイ時間の短縮を望む人におすすめです。
- ヒートシンク着脱型のモデルにはヒートシンクが付属していますが、一体型モデルはPS5の要件サイズを満たしていないので注意が必要です。
⑥ 東芝エルイートレーディング(TLET) ヒートシンク付
- 東芝エルイートレーディングが手がけるゲーミング用M.2 SSDです。
- 1TBから4TBまでの容量幅があり、幅広いユーザーにおすすめです。
- ヒートシンクのないエントリーモデルも販売されているため、選択肢があります。
⑦ ADATA Premier ヒートシンク付属 2TB
- ADATAが提供する内蔵SSDで、取り付けが初めての人にも安心です。
- 3種類の容量から選ぶことができます。
⑧ CORSAIR MP600 PRO Low Profileシリーズ 2TBモデル
- CORSAIRが提供する内蔵SSDで、アルミニウム製のヒートスプレッダが付いています。
- 2TBの容量で高速な読み込み・書き込み速度を実現しており、ハイエンドなSSDです。
⑨ SABRENT SSD 1TB ヒートシンク付
- SABRENTの内蔵SSDで、多様な選択肢が魅力的です。
- PS5のSSD拡張スロットに完璧かつ簡単に収まるように設計されています。
⑩ SK hynix Platinum P41 1TB
- 高いユーザー評価を受けている内蔵SSDで、メーカー保証も5年ついています。
- ヒートシンクは付属していませんが、性能は非常に高いです。
以上が、おすすめのPS5対応内蔵SSDのランキングです。各SSDの特徴や価格を考慮しながら、自分に合ったSSDを選びましょう。
5. 内蔵型SSDと外付け型SSDの違いと選び方
SSD(Solid State Drive)は、ゲームやデータの読み込み速度が高速であることで知られています。PS5の内蔵ストレージを増やすためには、内蔵型SSDと外付け型SSDのどちらを選ぶべきでしょうか?以下では、内蔵型SSDと外付け型SSDの違いや選び方について詳しく説明します。
内蔵型SSDとは?
内蔵型SSDは、PS5本体に取り付けて使用するタイプのSSDです。PS5本体と同じくらいのサイズであり、ゲームを直接起動することができます。内蔵型SSDは、外付け型SSDよりもデータのアクセス速度が速く、容量の増加も図ることができます。また、内蔵型SSDはPS5用のゲームを起動するために必要な条件を満たしている必要があります(詳細は上記の参照情報をご覧ください)。
外付け型SSDとは?
外付け型SSDは、PS5本体に接続するためのUSBなどのポートを介して使用するタイプのSSDです。PS5用のゲームを外付けSSDに移動することはできますが、直接外付けSSDからゲームを起動することはできません。外付け型SSDは、本体にコピーする必要があります。ただし、外付け型SSDの利点は、取り付けが簡単であり、容量を簡単に増やすことができることです。また、数本のゲームを外付けSSDにインストールしておくことで、PS5本体の容量を節約することができます。
内蔵型SSDと外付け型SSDの選び方
内蔵型SSDを選ぶ場合、PS5の仕様に合わせた条件を満たしているものを選ぶ必要があります。具体的な仕様や対応サイズなどは、PS5の公式サイトやメーカーの情報を参考にしてください。また、内蔵型SSDにはヒートシンクが必要となるため、ヒートシンクが付属しているかどうかも確認する必要があります。
外付け型SSDを選ぶ場合、USBの規格や容量などに注目することが重要です。USB3.0以降の規格を選び、容量も自分のニーズに合わせて選ぶことが大切です。また、外付け型SSDを選ぶ際には、ケースや収納場所にも注意が必要です。USB端子が一つ埋まることを考慮して、必要に応じてUSBハブなどを使用すると便利です。
内蔵型SSDと外付け型SSDの選び方は、自分の使用目的や予算、利便性などを考慮して決めることが重要です。また、メーカーの信頼性や製品の保証も確認しておくと安心です。
以上を踏まえて、自分に合ったSSDを選んでPS5のストレージを拡張してみてください。快適なゲームプレイを楽しむためにも、適切なSSDの選択は重要です。
まとめ
PS5の新型であるCFI-2000シリーズに4TBのSSDを増設する方法を紹介しました。増設には事前の準備やカバーの取り外し、スロットの準備と取り付け、そしてカバーの取り付けなどの手順が必要です。増設後はフォーマットと速度の確認を行い、増設したSSDの読み込み速度が推奨速度を上回っていることを確認しました。
また、新旧PS5の内蔵SSDと増設したSSDの速度比較では、内蔵SSDと増設SSDの間に体感的な差は見られない結果となりました。増設SSDの選び方では、価格や互換性サイズを重視することをおすすめしました。
M.2 SSD増設に必要なものと注意点では、必要なアイテムとしてM.2 SSD、ヒートシンク、プラスドライバーを紹介しました。そしてPCIE4.0対応のSSDを選ぶことや、PS5互換サイズのSSDヒートシンクを搭載している製品を選ぶことを注意点として挙げました。
さらに、PS5対応の内蔵SSDのおすすめランキングでは、Nextorage PS5対応拡張SSDやSamsung 980 PROなどの人気製品を紹介しました。
内蔵型SSDと外付け型SSDの違いと選び方についても触れました。内蔵型SSDは直接PS5に取り付けて使用するタイプであり、外付け型SSDはUSBなどのポートを介して使用するタイプです。選ぶ際にはPS5の仕様や規格に合わせて選び、自分の使用目的や予算に合ったものを選ぶことが重要です。
最後に、自分に合ったSSDを選んでPS5のストレージを拡張して快適なゲームプレイを楽しむことをおすすめしました。
よくある質問
Q1. 新型PS5(CFI-2000シリーズ)にはどのくらいの容量のSSDが増設できますか?
A1. 新型PS5(CFI-2000シリーズ)には、最大4TBまでの容量のSSDを増設することができます。
Q2. 内蔵型SSDと外付け型SSD、どちらを選ぶべきですか?
A2. ゲームの直接起動や高速なデータアクセスを求める場合は、内蔵型SSDを選ぶべきです。容量の増加や手軽な移動が重要な場合は、外付け型SSDを選ぶべきです。
Q3. 内蔵型SSDを増設する際の注意点はありますか?
A3. 内蔵型SSDを増設する際は、PS5の仕様や対応サイズを確認し、ヒートシンクの有無に注意する必要があります。
Q4. おすすめのPS5対応内蔵SSDはありますか?
A4. おすすめのPS5対応内蔵SSDとして、Nextorage PS5™対応 拡張SSDやSamsung 980 PROなどが挙げられます。お好みや予算に合わせて選ぶことが重要です。